第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2025年3月22日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(第一会議室)
講演番号 PE-34
発表題目 タイにおける若齢チーク木の高さ方向の心材形成
Heartwood formation between stem heights in young teak trees in Thailand
所属 国際農林水産業研究センター
要旨本文 チークは心材の色が美しく、耐久性に優れているため有用材として世界各地の熱帯地域で植栽されている。心材形成に関するこれまでのデータは、主に胸高部分の材から得られている。一方、心材形成は樹幹の高さによって異なる可能性もあるが、その知見は限られている。本研究では、若齢チーク木の樹幹高による心材割合の変化を樹幹解析によって明らかにした。7年生のチークの樹幹の円盤サンプルを高さ、0m、0.3m、0.7m、1.3m、以降1m間隔で樹幹の最上部まで採取し、各幹円盤の年輪階別の心材割合を面積ベースで求めた。心材割合は、幹の直径や材の年齢と正の相関を示したが、幹高との間には負の相関があった。これらから、若齢チークの心材は、樹幹下部から上部に向かって形成されることが示唆された。
著者氏名 ○田中憲蔵1 ・ 櫃間岳2 ・ Woraphun Himmapan3
著者所属 1国際農林水産業研究センター ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 ・ 3タイ王室森林局
キーワード チーク, Tectona grandis, 心材, 樹幹解析, 辺材
Key word Teak, Tectona grandis, heartwood, stem analysis, sapwood