第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2025年3月22日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(第一会議室)
講演番号 PE-39
発表題目 アカメガシワの育成に対する堆肥の成長促進効果
Effects of growth acceleration for the cultivation of Mallotus japonicus
所属 森林総合研究所
要旨本文 近年、木質バイオマス利用としてヤナギの栽培試験が実施されている。しかし、早生樹はヤナギ類だけではないことから、本試験は関東以西における代表的な早生樹であるアカメガシワについて豚ぷん堆肥を添加して植栽し、成長量と堆肥の添加効果を検討した。本試験は、アカメガシワの実生を用いて育成した。市販のアカメガシワ種子を購入して実生を育成し、森林総合研究所の苗畑に2021年6月に植栽した。処理区は、20 t / ha添加した堆肥区、40 t / ha添加した2倍堆肥区、及び堆肥を添加しない対照区の3処理区を設定し、過去のヤナギの栽培試験と同様の試験区とした。2023年10月にサンプリングを行い、葉と幹・枝の乾重量を測定した。さらに2024年2月にはエアスコップを用いて根を採取し、乾重量を測定した。 実験終了時における乾重量は各器官とも対照区と堆肥区、堆肥区と2倍堆肥区の間に有意な差があり、2倍堆肥区の総乾重量の平均は8,087 gであった。幹・枝における1haあたりの年間乾重量は対照区、堆肥区、2倍堆肥区でそれぞれ7.0、13.2、15.9 t / haとなり、堆肥の使用で欧州での目標である10 t / 年を大きく上回った。
著者氏名 ○香山雅純
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所植物生態研究領域
キーワード 早生樹, 木質バイオマス, 堆肥, 養分
Key word Fast growing tree, Woody biomass, Compost, Nutrients