第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2025年3月22日 |
---|---|
開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(第一会議室) |
講演番号 | PE-40 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 将来木施業の間伐による林床光環境の変化とその予測モデル Changes and prediction models in forest floor light environment due to thinning of future tree management |
所属 | 東京農工大学 |
要旨本文 | 2010年の森林林業再生プランの一環で欧州型の将来木施業が日本に紹介された。将来木施業によって長伐期施業に誘導し、林分構造を豊かにし、生物多様性を高めるなど多面的サービスの発揮にも繋げることが期待される。しかし、将来木施業による林床の光環境と植生の被覆率に関する知見は少ない。本研究では、東京都檜原村の高齢ヒノキ人工林内において、林床光環境と植被率の変化の調査を行い、光環境を推定する複数のモデル式を構築し、様々な間伐をした場合の林床光環境の比較を行った。将来木施業による間伐前後の光環境の変化として林内9か所のプロットにおいて、全天空写真からGap Light Index(GLI)と植被率を求めた。また、林分全体から66地点で全天空写真を撮影しGLIを求め、それを目的変数として重回帰分析を行った。林床光環境と植被率の調査の結果、間伐前後の光環境は将来木の間のプロットでもGLIが増加し、植被率も増加した。光環境推定モデル式は、決定係数R^2が0.75や0.87と高い精度の式が得られた。本発表では構築したモデル式を用いて、様々な間伐を行った場合をシミュレーションした林床光環境の差異についても議論する。 |
著者氏名 | ○新井勝利1 ・ 崔東寿2 ・ 戸田浩人2 ・ 村瀬美美3 |
著者所属 | 1東京農工大学大学院農学府 ・ 2東京農工大学大学院農学研究院 ・ 3株式会社東京チェンソーズ |
キーワード | 林床光環境, 将来木施業, 間伐, 下層植生 |
Key word | light enviroment of forest floor, Futer Tree Management, thinning, understory vegetation |