第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(第一会議室) |
講演番号 | PE-41 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | スギの成長速度の系統間差に影響を及ぼす樹冠内の光環境の評価 Evaluation of light profile within canopy affects the genotypic variation in growth rates in Cryptomeria japonica |
所属 | 京都大学大学院 |
要旨本文 | 樹木の光獲得様式の違いは成長量に強く影響するため樹冠における光環境の評価は重要である。これまで光量子計、カメラ、モデルなど様々な方法により光環境が評価されてきた。中でも光量子計は測竿に取り付けることにより、樹冠内の光強度の垂直分布を簡便に測定する事ができる。しかし、この方法の測定値は瞬間値であるため長期的な光環境を反映しているかどうかわからない。またLiDARドローンによる点群情報から樹冠形状や樹冠内の光環境を推定できるが、樹冠の実際の光環境とどの程度相関するかよくわかっていない。本研究では茨城県の林木育種センターに植栽された6年生スギ精英樹約200系統に対しLiDARドローン・光量子計・光褪色フィルム(Opto Leaf)を用いて樹冠内の光環境を測定した。スギのバイオマス成長速度の違いにおいて、樹冠構造や光獲得様式が関係していた。簡便に測定できる光量子計と長期的な光環境を評価できるOpto Leafによる光環境パラメータの間に強い相関がみられ、光量子計の有用性が示された。またOpto Leafの測定により樹冠内における積算日射量の垂直方向での変化率の約27%、水平方向での変化率の約13%を系統の違いにより説明できる事がわかった。 |
著者氏名 | ○日下真桜1 ・ 松下通也2 ・ 亀井啓明2,1 ・ 小野田雄介1 |
著者所属 | 1京都大学大学院農学研究科 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター |
キーワード | 光環境, 樹冠構造, 成長速度 |
Key word | light environment, crown architecture, growth rate |