第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2025年3月22日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(第一会議室)
講演番号 PE-56
発表題目 モンゴル北東部ヘンティ地方におけるカラマツーカンバ混交林の林分構造
Stand structure of larch-birch mixed forests in Khentii region, northeasten Mongolia
所属 信州大学
要旨本文 モンゴル北東部ヘンティ地方のカラマツとシラカンバ混交林を調査した結果、林分はカラマツ優占林、混交林、シラカンバ優占林に分類された。林分のタイプを問わず,バイオマスは幹断面積合計に比例するが、カラマツの割合が多いと幹断面積合計が大きくなる傾向があることから,カラマツ優占林でバイオマスは最大となった。また,風雪害や火災、腐朽によるシラカンバの枯死個体を多く見る機会があり,時間経過とともに混交林やシラカンバ林はカラマツ純林へ移行する可能性がある。カラマツは耐火性と長寿命を持つが更新速度は遅く、シラカンバは萌芽更新により速やかに回復するがバイオマスの最大値は小さい。このため、植生とバイオマスは火災攪乱の頻度と強度に依存し、短期的にはシラカンバによって速やかな修復を見せるものの,長期的にはカラマツ林が炭素蓄積の中心となることが期待される。
著者氏名 ○城田徹央1 ・ 守口海1 ・ 安江恒1 ・ 倉田遼大1 ・ 沈昱東2 ・ 松浦陽次郎3 ・ Gerelbaatar, Sukhbaatar4 ・ Baatarbileg, Nachin4
著者所属 1信州大学農学部 ・ 2秋田県立大学木材高度加工研究所 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 ・ 4モンゴル国立大学
キーワード モンゴル, 針広混交林, 林分構造, 攪乱, 植生遷移
Key word Mongolia, conifer-broadleaf mixed forest, stand structure, disturbance, vegetation succession