第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(第一会議室) |
講演番号 | PE-57 |
発表題目 | 機械学習に向けた航空レーザー測量データに基づく樹冠高推定方法の検討 Investigation of a Method for Estimating Tree Canopy Height Based on ALS Data for Machine Learning |
所属 | 森林総合研究所 |
要旨本文 | ALS計測で得られた点群データから適当な解像度のDCHMデータを作成するには、点群データから抽出された単木情報に基づく方法(単木ベース推定)が理想だが、単木情報が付随しないALSデータも数多く存在する。より多様なALSデータを活用するためには、単木情報を介さない方法(エリアベース推定)でのDCHM推定が有効となる。ただしDCHMの計算は、幾つかの段階で誤差が生じる可能性がある。そこで本研究では、長野県須坂市のALSデータを利用して、1.標高推定、および 2.メッシュDCHM値計算に伴う誤差の可能性について検証を行った。まず標高推定においては、須坂市の森林域では5m平方内に地表点を含まないエリアは全体の4.6%であった。次に標高で標準化した点群高からエリアベースの1mメッシュDCHMを計算する段階では、単木ベースの樹高と高い精度で一致していた(R2 = 0.99)。最後に25m平方内の1mメッシュDCHMを平均したエリアベースの25mメッシュDCHMの段階では、単木ベースの25mメッシュDCHMと比較して平均で2.2m低下した。DCHMの差は、立木密度が低いほど拡大することが明らかになった。 |
著者氏名 | ○壁谷大介1 ・ 中尾勝洋2 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所植物生態研究領域 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 |
キーワード | 航空レーザー測量, 樹冠高, エリア推定, 単木推定 |
Key word | ALS, crown height, area based estimation, individual tree based estimation |