第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(第一会議室) |
講演番号 | PE-60 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | スギ人工林の帯状伐採16年後における広葉樹の更新状況とその要因 Limiting factors for broadleaf tree regeneration observed 16 years after strip clearcutting of a sugi plantation |
所属 | 宮崎大学 |
要旨本文 | 帯状伐採における伐採幅の違いは、伐採面の光環境の違い等をとおして広葉樹の更新にさまざまな影響を及ぼす。また、更新・初期保育方法や立地環境(斜面傾斜角・前生樹の量)も広葉樹の更新とその後の林分発達に関与すると考えられるが、伐採幅とこれらの要因との関係が広葉樹の動態に及ぼす影響についての研究は少ない。本研究では、スギ人工林の帯状伐採16年後の広葉樹の更新状況とその要因について評価した。調査地は、2007年に幅10mと20mで帯状伐採が行われた51年生スギ人工林である。調査は伐採直前と伐採16年後に行われた。伐採幅と更新方法、立地環境を用いて、前生樹由来の更新個体(生残個体と萌芽個体)と新規加入実生個体の個体数をGLMにより解析した。その結果、地拵えや下刈りが前生樹由来の更新個体の更新を抑制する可能性が示唆された。また、耐陰性の低い樹種では、伐採幅が新規加入実生個体の定着に与える影響が更新方法によって異なっていた。天然更新の場合、伐区幅が広いほど新規加入実生個体の定着が促進されるが、造林の場合、伐区幅が広いほどスギの樹冠が発達し、新規加入実生個体の定着が抑制される可能性が示唆された。 |
著者氏名 | ○赤池友樹1 ・ 伊藤哲1 ・ 山川博美2 |
著者所属 | 1宮崎大学農学部 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所 |
キーワード | 前生樹, 萌芽, 実生, 林縁効果, 地表撹乱 |
Key word | advanced regeneration, sprouts, seedlings, edge effects, earth surface disturbance |