第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(第一会議室) |
講演番号 | PE-62 |
発表題目 | 岩手県におけるスギ・ヒノキ人工林の広葉樹混交林誘導伐16年後の調査事例 Stand condition after 16 years induced logging from Sugi or Hinoki plantation to broadleaved mixed forest |
所属 | 岩手県林業技術センター |
要旨本文 | 岩手県において、人工針葉樹林の公益的機能改善の観点などから、混交林化を目的とした本数率で概ね5割の強度間伐(以下「誘導伐」)は、多数実施されている。しかし、誘導伐後10年以上経過した混交林化の状況を調査した事例は少なく、適切な誘導伐実施には、データ蓄積が必要と考えられた。そこで、今回、スギおよびヒノキ人工針葉樹林の各1地区で誘導伐16年後の林分状況を調査した。ヒノキ林(林齢33年生、本数伐採率50.0~53.8%)の事例では、誘導伐前の下層植被率が1~2%前後で、木本種の稚樹や実生が局所的にしかみられなかったが、誘導伐16年後には、高木性広葉樹が高さ10m程度に成長して亜高木層を形成していた。スギ林(林齢26年生、本数伐採率40.7~42.4%)の事例では、誘導伐1~2年後に光環境が改善され、誘導伐6~10年後に下層植被率20~40%でピークとなっていた。しかし、誘導伐16年後には、誘導伐前とほぼ同様の植被率10%以下となっていた。木本種の密度も同様の傾向で、誘導伐16年後に下層木本種や植生が減少していた。 |
著者氏名 | ○小岩俊行 ・ 中軽米聖花 |
著者所属 | 岩手県林業技術センター |
キーワード | 針広混交林, 強度間伐, スギ, ヒノキ, 広葉樹林化 |
Key word | mixed forest with coniferous - broadleaved species, heavy thinning, Cryptomeria japonica, Chmaecyparis obtusa, leading broadleaved forests |