第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
開始時刻 | ポスター発表 |
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講演番号 | PF-13 |
発表題目 | 関東育種基本区のスギ精英樹の雄花着花量に基づくゲノムワイド関連解析 Genome wide association study on male strobili production of Cryptomeria japonica plus tree clones. |
所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 |
要旨本文 | スギ花粉症は国民の4割以上が罹患しているとも言われ、社会問題化して久しい。林業面からの花粉症対策として、全国の精英樹の雄花着花量評価結果を基に、140系統以上の少花粉スギ品種が開発されてきた。雄花着花量は育種において成長・材質と並び最重要形質となっていることから、育種事業において早期に雄花着花量を評価する必要がある。スギはゲノム情報が整備され、形質に関連したDNAマーカーの開発が進められており、雄花着花量についてもDNAマーカーが開発されれば早期選抜に活用できると考えられる。 本研究では、関東育種基本区のスギ第1世代精英樹の雄花着花量に基づくゲノムワイド関連(GWAS)解析を行った。96クローンのDNAを抽出し、GRAS-Diシステムによりジェノタイピングを行い、約60万の遺伝的多型情報を取得した。ジベレリン処理による雄花着花量および自然雄花着花量の形質データを対象として、得られた多型情報とのGWAS解析を行った。その結果、複数の染色体上に有意に形質と関連する候補遺伝子座が検出され、今後これらの周辺の遺伝子群を精査することによりDNAマーカー開発に繋げられると考えられた。 |
著者氏名 | ○坪村美代子1 ・ 平尾知士1 ・ 岩泉正和2 ・ 松下通也1 ・ 平岡裕一郎3 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター関西育種場 ・ 3静岡県立農林環境専門職大学 |
キーワード | スギ, 雄花, ゲノムワイド関連解析 |
Key word | Cryptomeria japonica D. Don, male strobili, genome-wide association analysis |