第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
開始時刻 | ポスター発表 |
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講演番号 | PF-18 |
発表題目 | 大規模ジェノタイピングデータを利用したカラマツの血縁管理 Kinship management of Japanese larch clones using large-scale genotyping data |
所属 | 森林総合研究所 林木育種センター 東北育種場 |
要旨本文 | 近年、林木育種センターでは、特定母樹や次世代品種等の開発が現実的な目標となっており、それらを行う上では、系譜情報に則った品種管理がより重要になってくる。この品種管理は、タグやラベル等の現場での作業管理によるものとSSR(Simple Sequence Repeat)マーカー等によるタイピング情報による遺伝子型によって管理されてきている。一方で、ゲノム情報が比較的容易に得られるような時代背景から、主要造林樹種でのゲノムの決定が行われてきている。林木育種センターにおいても長年ゲノム情報基盤の蓄積を進め、育種に応用可能な大規模なジェノタイプデータを比較的容易に得られるようになってきた。これらのデータを用いて得られる血縁情報は、SSRマーカー等の欠点である遺伝子座の少なさや判定の困難さを克服できると考えられる。従って、本発表では、ゲノム情報から大規模な多型を探索し得られたAmpliseqマーカー(ゲノム上の複数箇所の一塩基多型であるSNPについて、その遺伝的変異を大規模に検出できるシステム)による大規模なジェノタイプデータを用いて今後の血縁情報管理の方法について検討したので報告する。 |
著者氏名 | ○三嶋賢太郎1 ・ 平尾知士2 ・ 那須仁弥1 ・ 井城泰一1 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター東北育種場 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター |
キーワード | カラマツ, 血縁, 大規模ジェノタイピング |
Key word | Japanese larch, kinship, large-scale genotyping data |