第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
開始時刻 | ポスター発表 |
---|---|
講演番号 | PF-24 |
発表題目 | 個体別樹高成長経過からみ東北育種基本区カラマツ第2世代精英樹の比較 Comparison of individual tree height.Growth pattern of second generation elite trees of Larix kaempferi in Tohoku |
所属 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所林木育種センター東北育種場 |
要旨本文 | 森林資源の循環利用には、主伐後の再造林が重要であり、育林コストの削減は森林所有者の林業収益を改善し、再造林への意欲向上につながると考えられる。成長に優れた第2世代精英樹(エリートツリー・特定母樹)などの苗木を利用することで、下刈りなどの作業コストの低減が期待されている。造林から収穫まで長期間を要する林業においては、育種苗の初期成長だけでなく、長期間にわたる成長特性情報の充実が林業経営の選択肢を増やすことに寄与する。しかし、多くの評価は10年次や20年次といった単独時点に限られており、長期間にわたる成長特性を評価した事例は少ない。成長曲線は経時的な変化を表すため収穫予測に用いられており、家系別もしくは個体別の成長曲線を比較することで、長期的な成長特性の評価が可能と考えられる。本報告では、東北基本区で選抜されたカラマツ第2世代精英樹を対象とし、次代検定林で得られた1年次から30年次までの調査結果を用いて個体別に成長曲線を推定した。さらに、検定林ごとに第1世代精英樹の実生後代と第2世代精英樹選抜個体との比較を行い、その結果について報告する。 |
著者氏名 | ○那須仁弥 ・ 三嶋賢太郎 ・ 井城泰一 |
著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター東北育種場 |
キーワード | 第2世代精英樹, 個体別樹高成長経過, カラマツ |
Key word | elite tree, growth process of individual tree height, Larix kaempferi |