第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
日付 | 2025年3月22日 |
---|---|
開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(第一会議室) |
講演番号 | PF-26 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 雄性不稔遺伝子を二重ホモ接合でもつ無花粉スギ(aabb)の花粉崩壊過程 Pollen disruption process of tree with double homozygous male-sterile gene (aabb) in Cryptomeria japonica |
所属 | 新潟大学 |
要旨本文 | 近年,スギ雄性不稔遺伝子の選抜マーカーが開発され,無花粉スギの育種にマーカー利用選抜が活用されるようになった。新潟大学では,これらのマーカーを用いて雄性不稔遺伝子を二重ヘテロ接合で持つ個体(ダブルヘテロ(AaBb))と二重ホモ接合で持つ個体(ダブルホモ(aabb))を選抜した。これらの個体を種子生産の親に利用することで,無花粉スギ実生苗の生産効率を理論上,従来の 1.5 倍に高めることができる。これまでにスギ雄性不稔遺伝子MS1~MS5に起因するそれぞれの無花粉スギの花粉崩壊過程が顕微鏡観察により解明されているが,ダブルホモの観察の事例はない。そこで本研究では,主に四分子期から遊離小胞子期を中心に,光学顕微鏡と蛍光顕微鏡を用いたダブルホモの観察を行い,MS1,MS2のそれぞれに起因する無花粉スギと比較した。観察の結果,ダブルホモではMS1やMS2に起因する無花粉スギの中間的な形質を示すことが明らかとなった。今後は,電子顕微鏡を用いてより詳細な観察を進める予定である。 |
著者氏名 | ○小林翔1 ・ 渡部大寛2 ・ 釣崎恵里子2 ・ 岩井淳治3 ・ 平山聡子4 ・ 上野真義5 ・ 長谷川陽一5 ・ 森口喜成6 |
著者所属 | 1新潟大学理学部 ・ 2元新潟大学大学院自然科学研究科 ・ 3新潟県森林研究所 ・ 4元新潟県森林研究所 ・ 5国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所樹木分子遺伝研究領域 ・ 6新潟大学農学部 |
キーワード | 雄性不稔, マーカー利用選抜, 遺伝子ピラミッティング |
Key word | male-sterility, Marker Assisted Selection, Gene pyramiding |