第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(第一会議室) |
講演番号 | PF-32 |
発表題目 | スギミニチュア採種園で使用するカメムシ防護ネットの作成とその効果と課題 Creation of stink bug protection nets for use in japonica miniature seed orchards and effectiveness and challenges |
所属 | 愛媛県農林水産研究所 |
要旨本文 | 採種園で生産されたスギ種子の発芽率は、年によって大きく変化し、苗木生産の計画に支障をきたしている。ヒノキミニチュア採種園においてカメムシ防除ネットを設置した場合、発芽率は50%前後で年による変動は多くなかった。スギにおいてもカメムシの防除を行うことで発芽率が高くなることが知られているが、スギミニチュア採種園では、ヒノキと異なり、枝毎に防除ネットを設置することが困難であるため、母樹全体を覆うようなネットの設置が必要となる。そのため、0.8mm目合いのサンサンネット(赤)、φ120cm×210cmの円筒形の防除ネットを試作・設置し、2023年、2024年の2年について調査を行った。その結果、防除ネットを設置し、破損及びカメムシの侵入が確認されなかった母樹の発芽率に年変動は見られなかった。しかし、対照区や防除ネットの破損によるカメムシの侵入が認められた母樹では、年によって大きく発芽率は異なり、カメムシトラップによる捕獲数が多い年の対照区等では発芽率は著しく低くなった。防除ネットの破損は主に刈払い機のマフラー接触による穴開きであり、次に防除ネットの引張による縫製部の目開きによるものであった。 |
著者氏名 | ○西原寿明 ・ 田口裕人 |
著者所属 | 愛媛県農林水産研究所林業研究センター |
キーワード | スギ, ミニチュア採種園, チャバネアオカメムシ, 発芽率 |
Key word | Cryptomeria japonica, miniature seed orchard, Plautia stali, germination rate |