第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
生理部門[Tree Physiology]
日付 | 2025年3月21日 |
---|---|
開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(第一会議室) |
講演番号 | PG-17 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 最も速く正確な光合成能力推定手法は何か? What is the fastest and most accurate method for estimating photosynthetic capacity? |
所属 | 東京大学 |
要旨本文 | 気候変動の将来予測には地球システムモデル(ESM)が用いられ、ESMには緻密な陸域生態系モデルが組み込まれている。特に森林の光合成能力の評価に伴う不確実性が、大気中CO2濃度に影響を与え、ひいては地上気温の予測に影響を与えている。この光合成能力を表す最重要パラメータが、25℃におけるルビスコ最大カルボキシル化速度(Vcmax25)であり、ESMの将来予測の成否を左右する。Vcmax25は個葉ガス交換測定による純光合成速度(A)と細胞内間隙CO2濃度(Ci)の関係(ACiカーブ)から、Farquhar et al.(1980)の生物化学モデルを基に推定される。標準的なACiカーブ測定(以下Standard ACi)は精度が高いが、測定には長時間を要するため、大量のデータ収集が困難である。一方、1点のA-Ci関係で推定するOne-Point Method(OPM)は迅速だが、未だ正確性に疑問が残る。 そこで本研究では、ACiカーブ測定を迅速化し大量のVcmax25を推定することを目指し、(1)Standard ACiの精度を保ちながらOPMに向けてA-Ci関係測定点をどこまで減らすことができるのか、を検討した。さらに、(2)近年の測定機器の進展により開発されたRapid ACi Response(RACiR)の実用性を検討した。 |
著者氏名 | ○中田拓朗 ・ 熊谷朝臣 |
著者所属 | 東京大学大学院農学生命科学研究科 |
キーワード | 光合成, FvCBモデル, A/Ci カーブ, one-point method, RACiR |
Key word | photosynthesis, FvCB model, A/Ci curve, one-point method, Rapid A/Ci Response |