第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
生理部門[Tree Physiology]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(第一会議室) |
講演番号 | PG-22 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | ウリハダカエデの樹液量および糖度と繁殖状況との関係―3年間の記録― Relationship between reproduction and sap status in Acer rufinerve in three years |
所属 | 岩手大学大学院 |
要旨本文 | 現在,日本に自生しているカエデ属の樹液を活用した事業が各地で広がってきている。しかし,カエデ属の樹液量・樹液糖度は樹種,個体ごとに大きく異なるため,樹液量が多く,糖度の高い個体を事前に選択することは困難である。本調査では,ウリハダカエデを調査対象とし,その樹液量・樹液糖度に関係している特性を明らかにすることで、樹液量が多く,糖度の高い個体を樹液採取前に予測する方法を見出すことを目的とした。2022年から2023年の調査では,樹液採取当年の秋に種子生産をしていた個体において,当年および翌年の樹液量・糖度・総糖量が高いことが確認された。一方,種子生産個体は肥大成長率が低い傾向にあり,夏季の生育状態が悪いことも分かっている。これは,種子生産個体は,養分投資量の割合を栄養成長よりも種子生産に多く割く性質を有しており,早春からその年の種子生産に備えて樹冠に糖などの養分を送るため,樹液に多くの養分を添加していたと考えられる。本研究では,2024年も継続して樹液量・樹液糖度・種子生産量の調査を実施した。本発表では,3年間の繁殖パターンと樹液量・糖度・総糖量の変動について,両者の関係を検証し,その結果を報告する。 |
著者氏名 | ○齋藤楓華1 ・ 松木佐和子2 ・ 真坂一彦2 |
著者所属 | 1岩手大学大学院総合科学研究科 ・ 2岩手大学農学部 |
キーワード | 性表現, 種子生産, デンドロメータ |
Key word | sex expression, seed production, dendrometer |