講演詳細

生理部門[Tree Physiology]

日付	2025年3月22日
開始時刻	ポスター発表
会場名	学術交流会館（第一会議室）
講演番号	PG-28 （学生ポスター賞審査対象）
発表題目	環境ストレスがMelaleuca cajuputiの根のGABA含量に与える影響 Effects of environmental stress on GABA contents in the roots of Melaleuca cajuputi
所属	東京大学大学院
要旨本文	Melaleuca cajuputiは、根圏低酸素に加えて低pHや過剰アルミニウムにも高い耐性を備えており、熱帯荒廃低湿地の有力な造林候補樹種である。本研究では、多くの植物が様々な環境ストレス下で蓄積し、環境ストレス耐性との関連性が報告されているγ-アミノ酪酸（GABA）に着目し、熱帯低湿地の造林の場面で苗木に生じ得る根圏低酸素、高温、強酸性、過剰アルミニウムの各ストレスに対するM. cajuputiの根のGABA含量の変化を、ストレスへの耐性が異なるEucalyptus camaldulensisと比較し、GABA含量のストレス応答性と根の健全性との関連を明らかにすることを目的とした。自然光、30℃/25℃の環境調節温室において水耕栽培の培養液の溶存酸素濃度（0.5～1.0/7.5 mg L-1）、温度（30/35℃）、pH（4.0/3.0）、アルミニウム濃度（0/2.5 mM）を制御し、ストレス処理を4日間行い、採取した細根を供試した。ガスクロマトグラフを用いてGABAを含むアミノ酸の濃度を定量した。エネルギー充足率と脂質過酸化度により評価した根の健全性とGABA含量のストレス応答性との関連を考察した結果を報告する。
著者氏名	○蛭間英恵1 ・ 川江萌々香1 ・ 則定真利子2 ・ 山ノ下卓2 ・ 小島克己2
著者所属	1東京大学大学院農学生命科学研究科 ・ 2東京大学大学院農学生命科学研究科附属アジア生物資源環境研究センター
キーワード	根圏低酸素, 高温, 過剰アルミニウム, Eucalyptus camaldulensis, 環境造林
Key word	rhizosphere hypoxia, high temperature, excess aluminum, Eucalyptus camaldulensis, environmental reforestation