第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

生理部門[Tree Physiology]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PG-6 (学生ポスター賞審査対象)
発表題目 様々な樹木における樹皮コンダクタンスと光合成機能の関係
Relationship between bark conductance and photosynthetic functions in seven woody spices
所属 岐阜大学
要旨本文 樹木は同化器官である葉に多くの葉緑体を含み光合成を行っているが、枝や幹などの非同化器官にも葉緑体を持つ種が存在している。このような非同化器官に含まれる葉緑体の量や分布を決める要因は明らかにされていない。枝や幹における光合成の場として樹皮が挙げられるが、樹皮の構造は種や樹齢などによって異なる。そこで本研究では、樹皮でのガス透過性に関係する樹皮コンダクタンスに着目した。皮目のサイズや数が樹皮コンダクタンスに影響を及ぼす可能性があり、樹皮コンダクタンスによって樹皮の光合成機能の種間差を整理できると考えた。本研究では、様々な樹種の枝を対象に、樹皮コンダクタンスとRubisco量の関係を解析することで上記の仮説を検証した。調査は、岐阜県中津川市神坂にある湯舟沢国有林で行った。研究対象として、調査地内に生育する広葉樹7種を選び、枝の水分損失速度から樹皮コンダクタンスを算出した。また、Rubiscoを光合成機能の指標とするため、SDS-PAGEによって樹皮に含まれるRubisco量を測定した。本発表では、樹皮コンダクタンスと光合成機能の関係から、非同化器官の葉緑体の分布様式について考察する。
著者氏名 ○宮澤杏摘1 ・ 小倉玲男1 ・ 飯尾淳弘2 ・ 樽本正明2 ・ 片畑伸一郎1
著者所属 1岐阜大学応用生物科学部 ・ 2静岡大学農学部
キーワード 皮目, 非同化器官, Rubisco
Key word lenticel, non-assimilation, Rubisco