第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(ロビー) |
講演番号 | PH-11 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | スギ挿し木における植栽後10年経過時の根系構造 Root system architecture of Cryptomeria japonica cuttings after 10 years of planting |
所属 | 九州大学大学院 |
要旨本文 | 挿し木は親の遺伝特性を受け継ぐため、スギ(Cryptomeria japonica)においては樹高や材質などの形質だけでなく、樹形の均一性にも優れることが報告されている。しかし、樹木根の形態の品種特性については、現状ほとんど把握されていない。本研究では、スギの品種特性が地上部のみならず地下部の形態においても発揮されるのかを明らかにすることを目的とした。2013年2月鹿児島県姶良市に設定された試験林において,2023年11月に第一世代精英樹の1品種と第二世代精英樹の2品種の計3品種を選定し、全根系の掘り取り試験を実施した。根株から直接発根する一次根の数や根株からの距離に応じた根の断面積合計を実測するとともに、斜面方位や発根角度ごとの根量分布も算出した。さらに、根材の成長輪数を計測することで、経時測定が困難な根の成長プロセスの推測を試みた。以上の試験により、同一試験地に植栽されたスギ3品種が示す地下部の特性について報告するとともに、スギ根系育種の可能性についても言及する。 |
著者氏名 | ○吉村知也1 ・ 祁答院宥樹2 ・ 渡辺敦史3 |
著者所属 | 1九州大学大学院生物資源環境科学府 ・ 2鹿児島県森林技術総合センター ・ 3九州大学大学院農学研究院 |
キーワード | スギ, 根系構造, 挿し木, 租根, 品種 |
Key word | Cryptomeria japonica, root system architecture, cuttings, coarse root, varieties |