第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(ロビー) |
講演番号 | PH-14 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 日本と台湾に遺存的に分布する無道管広葉樹種ヤマグルマの葉形の地理的変異 Geographical variation of leaf morphology in Trochodendron aralioides, a relict species found in Japan and Taiwan |
所属 | 筑波大学 |
要旨本文 | 日本の森林は、出自の異なる植物群が異なる時期に複数の経路から侵入し、多様な気候や地形に残存することによって形成され、多様性が高いものとなっている。その構成樹種のひとつであるヤマグルマTrochodendoron araliodes は、道管を持たず原始的な特徴を残す常緑広葉樹種で、化石記録等から第三紀にはその近縁種が北半球に広範囲に分布していたと考えられている。しかし、現在では日本と台湾の急峻な崖地を中心に分布し、各集団間は遺伝的に孤立していると考えられ、初期の日本列島の森林形成を明らかにするうえで鍵を握る可能性がある。本研究では、日本全国の約30集団の葉を採取し、葉の形態と遺伝的特徴の比較をおこなった。MIG-seq法を使用した系統地理的解析によってヤマグルマの日本における遺伝的構造を明らかにするとともに、ヤマグルマの葉の形態の地域性について調査したので報告する。 |
著者氏名 | ○向井智朗1 ・ 相原隆貴2 ・ 津村義彦2 |
著者所属 | 1筑波大学 ・ 2筑波大学生命環境系 |
キーワード | ヤマグルマ, 地理的変異, 葉形, 遺存種 |
Key word | Trochodendron aralioides, Geographical Variation, Leaf Morphology, relict species |