第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

植物生態部門[Forest Ecology]

日付 2025年3月21日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(ロビー)
講演番号 PH-2 (学生ポスター賞審査対象)
発表題目 気候変動観測衛星GCOM-Cを用いた日本の植物フェノロジーモニタリング
Monitoring of Plant Phenology in Japan using GCOM-C/SGLI
所属 筑波大学大学院
要旨本文 近年、気候変動が環境に与える影響が危惧されている。中でも日本は気候変動の影響を受けやすく、既に様々な影響が表れている。植物フェノロジーの変化は気候変動に対する一種の応答として捉えられ、衛星リモートセンシングによるモニタリングが求められている。春の展葉については多くの研究例があるが、秋の黄葉/紅葉については未だ明確な手法が確立されていない。気候変動による黄葉/紅葉の見頃の変化は地域観光・経済に大きな影響を及ぼす可能性があるため,重要なモニタリングの対象である。本研究ではJAXAの気候変動観測衛星GCOM-Cに搭載されたSGLIセンサーの観測データと実地観測データを用いて日本主要4島周辺の展葉、黄葉/紅葉初期段階、見頃、落葉開始日を推定した。実地観測データは陸上植生の長期観測網であるPEN(Phenological Eyes Network)の半球型分光放射計及び自動定点カメラを用いた。また、見頃は私たちが認識する色合いに大きく左右されることから、HSV色空間を用いた解析を行った。これまでHSV色空間を用いた植生モニタリングを衛星データから行った例は少なく、本解析法が新たなフェノロジーモニタリング手法として機能する可能性が示唆された。
著者氏名 ○水野優輝1 ・ 立川陽菜1 ・ 笹川大河2 ・ 奈佐原顕郎3
著者所属 1筑波大学大学院 理工情報生命学術院 生命地球科学研究群 環境科学学位プログラム ・ 2筑波大学大学院 理工情報生命学術院 生命地球科学研究群 環境学学位プログラム ・ 3筑波大学生命環境系
キーワード GCOM-C/SGLI, 気候変動, 紅葉・黄葉, 衛星リモートセンシング, Phenological Eyes Network
Key word GCOM-C/SGLI, Climate Change, Autumn Tint, Satellite Remote Sensing, Phenological Eyes Network