第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

植物生態部門[Forest Ecology]

日付 2025年3月22日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(ロビー)
講演番号 PH-21
発表題目 東近江市の開花および未開花ハチク林における稈の発生・生育状況
Emergence and growth of culms in flowering and non-flowering Hachiku forests in Higashiomi.
所属 滋賀県立大学
要旨本文  近年、日本の各地でハチクの一斉開花・枯死が報告されている。本研究の調査地、滋賀県東近江市にある愛知川河辺林の「河辺いきものの森」(面積約15 ha)には、落葉・常緑広葉樹林とともにハチク林(総面積2 ha弱)があり、2020年と2023年に開花が確認されている。一般に、竹林の開花・枯死についてはまだ不明な点が多いが、そもそも開花・枯死を含め、ハチク林の生態についての研究例はわずかである。そこでこの研究では、未開花および異なる時期に開花したハチク林の生態について、とくに当年稈の発生・成長過程、落葉および開花・結実状況、そして林分の植生動態に着目して明らかにしていくこととした。調査地内のハチク林のうち、2020年および2023年に開花した林分と未開花の林分それぞれに調査区を設置し、2024年に上記の調査を行った。未開花区では多数の当年稈が発生したが、開花区ではひこばえ様の再生稈のみが発生した。23年開花区では多数の再生稈が発生し、多くの稈で開花が見られた。20年開花区では再生稈は少なく、またそれらの開花率も低かった。23年開花・伐採区では、やや大型の再生稈が多数発生した。
著者氏名 ○籠谷泰行 ・ 立松玲奈 ・ 岡谷内日菜 ・ 長谷川竜登 ・ 中村薫
著者所属 滋賀県立大学環境科学部
キーワード ハチク, 開花, 稈, 発生・生育状況
Key word Phyllostachys nigra var. henonis, Flowering, Culm, Emergence and growth