第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(ロビー) |
講演番号 | PH-28 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | ユーカリ属8樹種の葉におけるアレロパシー活性 Allelopathic activity in the leaves of eight Eucalyptus species. |
所属 | 東京農工大学大学院 |
要旨本文 | アレロパシーとは、植物が放出する化学物質が他の生物に阻害的あるいは促進的な何らかの作用を及ぼす現象を指し、アレロパシーの原因となる物質をアレロケミカルと呼ぶ。アレロパシーの強度は、植物が持つアレロケミカルの種類と量および含有比率によって大きく異なる。本研究では、有望な造林樹種であるユーカリ属8種の葉におけるアレロパシー活性を比較した。レタス種子を用いたサンドイッチ法によるユーカリのアレロパシー活性は、日本の代表的な造林樹種であるスギ、ヒノキと比較して高い傾向にあった。さらに、主要なアレロケミカルと考えられるポリフェノール(PP)についても分析を行った。フォーリンチオカルト法によるユーカリの葉内PP量はスギ、ヒノキの葉より高い傾向にあった。GC-MSによる分析の結果、ユーカリの葉に含まれるPPの主成分は没食子酸と(+)-カテキンであることがわかった。これらの標準物質とレタス種子を用いた発芽試験を行った結果、没食子酸と(+)-カテキンはレタスの幼根・胚軸成長を有意に阻害することがわかった。発表ではユーカリのアレロパシー効果や葉内PP量の種間差について詳細な報告を行う。 |
著者氏名 | ○永嶋春輝1 ・ 戸田浩人2 ・ 崔東壽2 ・ 松下泰幸2 ・ 浅田隆之2 |
著者所属 | 1東京農工大学大学院農学府 ・ 2東京農工大学大学院農学研究院 |
キーワード | ユーカリ, アレロパシー, 二次代謝物質 |
Key word | Eucalyptus, Allelopathy, Secondary metabolites |