第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
開始時刻 | ポスター発表 |
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講演番号 | PH-34 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 京都府久美浜砂丘におけるハイネズ群落の立地条件の解明 “Habitat analysis of Juniperus conferta community in the Kumihama Dune, Kyoto prefecture" |
所属 | 京都府立大学 |
要旨本文 | 海岸砂丘には汀線から陸にかけての環境勾配に沿って固有の植物が棲み分けることで、成帯構造が成立する。しかし開発やレクリエーション利用の増加、海岸浸食の深刻化により、海岸砂丘は減少・劣化傾向にある。本研究では開発の影響を受けやすい安定帯の指標種であるハイネズに着目し、その立地条件を時空間的に解明することを目的とした。開発の影響を把握するために、3時期(1898年、1947年、2009年)の空中写真や地形図を用いて土地被覆図を作成した。また、現存するハイネズ群落の立地環境を把握するため、植生調査とUAV-LiDAR測量を実施した。得られた植生データを用いてTWINSPANによる群落区分を行い、LiDAR点群データを基に算出した地形量等を用いて正準対応分析による序列化とGLM解析を行った。解析の結果、砂質海岸エリアでは明瞭な成帯構造が存在し、ハイネズ群落が安定帯に位置するのに対し、岩石海岸エリアでは前線部に分布していた。土地被覆の変遷解析の結果から、内陸からの開発が緩やかな場所に群落が残されている可能性が高いことが示された。岩石海岸エリアでは侵食の影響で生育環境の劣化が進んでおり、継続的なモニタリングが必要と考えられる。 |
著者氏名 | ○山中柚季 ・ 中田康隆 ・ 長島啓子 |
著者所属 | 京都府立大学生命環境学部 |
キーワード | 成帯構造, 海岸侵食, Lidar, RTK-UAV, SfM |
Key word | zonation of coastal vegetaion, coastal erosion, Lidar, RTK-UAV, SfM |