第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
立地部門[Forest Environment]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(ロビー) |
講演番号 | PI-10 |
発表題目 | はげ山跡地における95年生ヒノキ人工林の成長変化 Growth Dynamics of a 95-Year-Old Japanese Cypress Plantation in Areas with a History of Bare Land |
所属 | 東京大学生態水文学研究所 |
要旨本文 | はげ山の森林再生を妨げる主な要因は、土壌侵食による栄養分不足と保水力の低下と考えられる。強風や雨による土壌流出、強い日照による若木の生育阻害も影響している。愛知県瀬戸市は、かつて陶土採掘や瀬戸焼の燃料としての薪の過剰採取により深刻なはげ山問題を抱えていた。しかし1900年代以降の植林事業や土壌保全対策により、現在では森林が回復している。本研究は、東京大学生態水文学研究所赤津研究林におけるヒノキ肥培試験地において、95年生ヒノキ人工林の生長履歴と土壌生成過程の関係を明らかにすることを目的とした。調査方法として、試験地内の95年生ヒノキ6本を伐採し、地上高2メートル間隔で円盤を採取した。各円盤について年輪幅の測定と年輪数の計測を行い、樹高方向の生長過程を分析した。また、1960年代と2014年の土壌の化学性を比較することで、約50年間における土壌特性の変化を検討した。この研究により、ヒノキの生長がどのように変化してきたのかを明らかにすることで、はげ山からの森林再生における土壌の重要性を示したいと考えている。さらに、この研究成果は、今後の造林地における適切な森林管理手法の確立に貢献することが期待される。 |
著者氏名 | ○邱湞瑋 ・ 浅野友子 ・ 澤田晴雄 ・ 安村直樹 |
著者所属 | 東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所 |
キーワード | はげ山, ヒノキ人工林, 生長履歴, 円盤解析 |
Key word | Bare land, Japanese cypress plantation, Growth history, Stem disk analysis |