第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

立地部門[Forest Environment]

日付 2025年3月22日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(ロビー)
講演番号 PI-19
発表題目 北関東におけるユーカリの菌根菌感染率への影響要因
Factors influencing the infection rate of mycorrhizal fungi in eucalypts in northern Kanto region, Japan.
所属 東京農工大学
要旨本文  ユーカリは有用な早生樹としてブラジルやタイをはじめとして世界各地で植林されている。しかし、日本における大規模なユーカリの植林の成功例はほとんどなく、土壌や菌根菌と成長の関係など立地の基礎データが乏しい。本研究では2023年春に植栽したユーカリが良好な成長を示している、栃木県佐野市の東京農工大学FM唐沢山において菌根菌の感染率への影響要因を調査した。2023年植栽地では、処理区として植栽後にリン追肥を行った追肥区、リン追肥を行っていない通常区の2種類を設けるとともに、2024年春にユーカリを植栽したやや地力が劣る試験地でも調査を行った。それぞれの区画で土壌体積含水率、土壌有効態リン濃度、ユーカリ根のアーバスキュラー菌根菌(AM)感染率、外生菌根菌(ECM)感染率、葉中N/P比などを測定した。AM感染率は区画による差が見られなかった。一方、ECM感染率は土壌体積含水率との間に強い負の相関を示したものの、リン追肥区と通常区や土壌有効態リン濃度との関係では明確な差は認められなかった。発表では菌根菌感染率と他の測定項目との関係も解析し、日本でのユーカリの菌根菌感染率への影響要因について議論する。
著者氏名 ○儘田祐介1 ・ 李文昊2 ・ 戸田浩人3 ・ 崔東壽3 ・ 浅田隆之3
著者所属 1東京農工大学農学部 ・ 2東京農工大学大学院連合農学研究科 ・ 3東京農工大学大学院農学研究院
キーワード 人工林, 土壌水分量, リン施肥
Key word Artificial forest, Soil water content, Phosphorus fertilization