第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

立地部門[Forest Environment]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PI-26
発表題目 航空レーザおよび森林資源情報を用いた地位指数の検討
Study of site quality index using aerial LiDAR and Forest Resource Data
所属 アジア航測株式会社
要旨本文 林業適地を判断する指標として、地位指数が広く用いられている。しかし地位指数は、高齢級林分が少なかった昭和50年代に調整された収穫予想表に基づいていることが多い。そのため、現在の高齢化した人工林との乖離が懸念された。そこで、現況に即した地位指数を算出することを目的に、航空レーザ計測によって得た樹高データを用いた地位指数の作成を試みた。対象は、和歌山県全域のスギおよびヒノキを対象とした。手法は、「地位指数分布図の作成の手引き」(林野庁、2022年3月)を基に、航空レーザの樹高データと森林簿の林齢情報を関連付けて解析した。手引きでは樹種ごとに200点程度のサンプルデータが基準とされているが、航空レーザの成果を活かしてサンプリング数を50倍程度とし、県全域の特性を反映した樹種別の地位指数曲線を作成した。結果、作成した地位指数は既存のものと比較して、スギは林齢が20年から90年までの成長率が高く100年以降に鈍化し、ヒノキは全体として成長率が高くなった。新しい地位指数は、これからの林業施策の基盤となることが期待される。今後、得られた結果の妥当性の検証を行い、改善の方向性を示したい。
著者氏名 ○入江晃己1 ・ 小川豪司2 ・ 新井瑞穂1 ・ 横田潤一郎1
著者所属 1アジア航測株式会社国土保全コンサルタント技術部 ・ 2アジア航測株式会社森林ソリューション技術部
キーワード 地位ス数, 航空レーザ, 森林資源情報, 樹高曲線, 現地調査
Key word site quality index, aerial LiDAR, Forest Resource Data, height curve, fiels survey