第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
立地部門[Forest Environment]
開始時刻 | ポスター発表 |
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講演番号 | PI-27 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 腐植添加による無機質土壌の団粒形成過程 Aggregate formation process of inorganic soils by addition of humus |
所属 | 信州大学 |
要旨本文 | 無機質土壌への腐植添加による団粒形成とその過程における腐植の樹種の違いによる差異を明らかにする目的で,室内培養実験を行った。無機質土壌として石英砂とB層試料(≦1mm)を,樹種間の比較としてヒノキ人工林・落葉広葉樹林から採取したH層の腐植試料(≦1mm)を用い,石英砂とB層試料に腐植試料を20%になるように混合させ,培養試料とした。培養実験は,恒温恒湿装置内で石英砂は最大16週,B層試料は最大12週行い,1週間に1度噴霧によって給水した。4週ごとに試料を取り出し,団粒分析試験と土壌微生物活性,体積,全炭素・全窒素量の測定を行った。その結果,培養により全ての条件で1mm以上の耐水性団粒が形成された。培養開始時と比べ,石英砂にヒノキ腐植を加えた条件では4週以降,広葉樹腐植では8週,B層に腐植を添加した場合は両条件とも4週以降で1mm以上の団粒百分率が有意に高い値となった。このことから,腐植を添加することで無機質土壌でも4週から8週という短期間で団粒が形成されることが明らかになり,B層では石英砂よりも顕著な団粒形成が行われていた。また,今回の結果からは有意な種間差はみられなかった。 |
著者氏名 | ○相澤つかさ ・ 小野裕 |
著者所属 | 信州大学農学部 |
キーワード | 団粒, 団粒形成, 腐植, 森林土壌 |
Key word | aggregate, aggregate formation, humus, forest soil |