第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

立地部門[Forest Environment]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PI-30
発表題目 マイクロプラスチックが土壌窒素循環に及ぼす影響は温暖化により変化するか
Does the effect of microplastic on soil nitrogen cycle change under warming climate?
所属 北海道大学
要旨本文 将来予測されている温暖化にともなって、乾燥地以外の多くの森林土壌では有機物分解者が活発になり、窒素無機化が促進されることが予想されている。一方で、人間活動に伴った土壌汚染により有機物分解者の活性は制限され、結果として温暖化による窒素無機化の増加が見込めないことも懸念される。特に土壌にマイクロプラスチックが混入すると、主な有機物分解者であるミミズの生育が阻害されることが知られている。つまり、土壌へマイクロプラスチックが混入すると、温暖化時に土壌の窒素無機化が示す変化の程度が異なることが予測されるが、未だそうした温暖化―土壌動物―窒素循環の相互作用について検証例は限られる。本研究では、ステンレス製の容器に北海道大学雨龍研究林内のトドマツ人工林で採取した表層土を入れてマイクロコズムを作成し実験を行った。ミミズの有無(2条件)、マイクロプラスチックの有無(2条件)の合計4条件のマイクロコズムを作成し、それぞれを15℃および18.3℃で3ヶ月間インキュベーションして、実験前後での無機態窒素量の変化を測定した。
著者氏名 ○小林真1 ・ 浅野眞希2 ・ Mia Md. Younus4 ・ 河上智也5,1 ・ 勝見尚也3
著者所属 1北海道大学北方生物圏フィールド科学センター ・ 2筑波大学 ・ 3石川県立大学 ・ 4スタンフォード大学バングラデシュ ・ 5農研機構
キーワード 土壌汚染, 気候変動, ミミズ
Key word soil contamination, climate change, earthworm