第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
立地部門[Forest Environment]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(ロビー) |
講演番号 | PI-6 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 樹木根や菌根菌が土壌中の木質有機物の分解速度に与える影響 The Influence of Tree Roots and Mycorrhizal Fungi on the Decomposition Rate of Woody Organic Matter in Soil |
所属 | 日本大学 |
要旨本文 | 菌根菌は腐朽菌との間に分解の抑制効果や分解の促進効果を持つことが報告されているが、木材腐朽菌と菌根菌との関係についての研究は少ない。本研究では、外生菌根菌が木粉の分解速度に与える影響を調べた。赤玉土を入れたポット(n=30)に、木粉のみ、木粉+コナラ実生、コナラ実生のみの条件で各10個ずつ作成した。木粉(1g)はリターバッグに入れた。コナラ実生は前年秋に構内で採取した堅果とその周辺の土壌から育てた。2024年4月に設置し、4か月後にすべてのポットを分解し、木粉の分解速度、木粉中の菌類・細菌のDNAコピー数や菌類のアンプリコンシーケンス、炭素・窒素濃度、苗のサイズや菌根化率を測定した。実生の根には外生菌根が確認され、実生の存在は木材の分解速度を促進し、窒素濃度を低下させた。一方で、木粉の有無は実生の成長に影響せず、これは短い実験期間や木粉の重量の少なさが原因だと考えられた。 |
著者氏名 | ○小林凌大1 ・ 上村真由子1 ・ 鵜川信2 |
著者所属 | 1日本大学生物資源科学部 ・ 2鹿児島大学農学部 |
キーワード | コナラ, 実生苗, ポット栽培, 木粉, 菌根菌 |
Key word | Qercus serrata, sapling, pot cultivation, wood dust, mycorrhizae |