第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]
開始時刻 | ポスター発表 |
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講演番号 | PJ-21 |
発表題目 | 樹木の配置と根系の形状が樹木個体の引き倒し抗力におよぼす影響 Effects of tree position and root shape on the critical turning moment of cedar individuals |
所属 | 森林総合研究所 |
要旨本文 | 樹木が外力を受けて根返りする際の引き倒し抗力(倒伏耐性)を予測するため、樹木サイズを独立変数として回帰式が整理されてきた。しかし、同じサイズの樹木でも引き倒し抗力が数倍ちがうこともあり、より正確な予測にはべつの変数が必要である。間伐で引き倒し抗力が向上するとの指摘があるため、個体の配置から引き倒し抗力をより正確に予測できるか検証し、さらに根系の形状から引き倒し抗力や個体配置との関連を検討した。森林総研四国支所内にネルダー方式によって植えられた10年生スギ林で、個体位置の測量、および引き倒しと根系掘り取りの破壊調査をおこなった。60本の立木についてデータを得たところ、引き倒し抗力はべき乗式によって胸高直径から回帰できた。しかし、引き倒しとは反対方向の個体の占有面積(重み付きボロノイ分割により定義)といった個体配置の情報を変数に加えても決定係数は向上しなかった。地上部の情報だけから個体の引き倒し抗力をより正確に予測できれば実用上簡便であるが、比較的に若い林分では個体配置の情報では困難と考えられた。 |
著者氏名 | ○大谷達也 |
著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所四国支所 |
キーワード | 樹木サイズ, DBH, 根返り |
Key word | tree size, DBH, uprooting |