第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

日付 2025年3月21日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(ロビー)
講演番号 PJ-23
発表題目 皆伐により集積された末木枝条の危険性に関する調査
Research on the risks associated with accumulated branches resulting from clear-cutting
所属 熊本県林業研究・研修センター
要旨本文  皆伐跡地に集積される末木枝条が、降雨による災害を助長するおそれがないかを確認するため、末木枝条の動きについて検討を行った。熊本県内14カ所の皆伐跡地内の集積された末木枝条について、梅雨時期の前後に、調査を行い、降雨により移動がみられたかを調査した。併せて、CS立体図を用いて地形を判読し、枝条の移動が斜面崩壊に与える影響について検討を行った。結果、3カ所で末木枝条の移動が確認された。特に急傾斜地や谷地形、破砕帯、湧水箇所で移動していることが確認されたが、末木枝条の移動は林内にとどまる程度であった。一方で、木杭等による固定や緩やかな傾斜地では末木枝条の移動が抑制されることが確認された。これらの調査結果から、末木枝条は斜面崩壊の直接の原因ではなく、流水による土砂の移動に伴って末木枝条が移動していると考えられ、危険性は低いと考えられた。
著者氏名 ○小堀光輝
著者所属 熊本県林業研究・研修センター育林環境部
キーワード 水循環, 枝条, 表面浸食
Key word water cycle, Branches, surface erosion