第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(ロビー) |
講演番号 | PJ-30 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | 地形特性が土砂動態に与える影響の検討 Examination of the influence of topographic index on sediment dynamics |
所属 | 九州大学大学院 |
要旨本文 | 山地流域における斜面崩壊と土石流は、主要な土砂生産源である。これらによって生産された土砂は、流域内での一時的な貯留や流出を通じて、河川地形や生態系に大きな影響を及ぼす。既存研究では、流域面積や地形指数などの流域特性や降雨指標の違いに着目し、それらが土砂動態に与える影響を評価したものが多い。しかし、地質条件や流域特性が類似する流域間においても、崩壊地からの土砂生産、河道への土砂流入、そして流域外への土砂流出に差異が生じる要因については、十分な検討がなされていない。本研究では、地質条件と崩壊履歴が類似する島根県内の2流域を対象に、約40年間の土砂動態を分析した。特に、1983年の大規模土砂災害を境に両流域で異なる土砂流出特性が観測された点に着目し、崩壊の空間分布把握と崩壊土砂の河道への流入状況の確認を行った。さらに、Nagumo et al (2024)で提案された流域面積(A)と河床勾配(i)の積による地形指標(Ai)を用いて土砂輸送能を評価した。この地形指標と崩壊地の空間分布より、河道内での土砂の流出・滞留状況を分析し、大規模土砂災害前後における土砂流出特性の流域間差異の評価を目指した。 |
著者氏名 | ○牛尾樹生 ・ 佐藤忠道 ・ 執印康裕 |
著者所属 | 九州大学大学院農学研究院 |
キーワード | 土砂収支, 斜面崩壊, 地形分析, ダム堆砂, 流域研究 |
Key word | Sediment balance, Landslide, Terrain Analysis, Dam Deposit, Catchment Study |