講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

開始時刻	ポスター発表
講演番号	PJ-37
発表題目	ベトナム北部山岳地の土地利用に基づく治山計画の検討 Considerations for erosion control planning based on land use in the Northern nountainous region of Vietnam
所属	森林総合研究所
要旨本文	本研究は、途上国における気候変動に伴う山地災害リスクに対応するため、森林の防災・減災機能を活用する手法を開発することを目的としている。研究対象地としてベトナム北部の山間域を選び、斜面崩壊リスクマップを作成するとともに、地域住民のニーズを聞き取り、それらを既存の土地利用計画図に反映させて、森林を優先的に維持・造成すべきエリアを特定した。この選定では、既存の土地利用区分である特別保護林（Special forest）、保護林（Protection forest）、生産林（Production forest）の中から、森林回復が不十分な保護林（Protection forest）に焦点を当て、(1) 斜面崩壊リスクが高いエリア、(2) 保全対象である集落から半径500m以内のエリア、(3) 災害時の輸送インフラとして重要な道路沿い上下50m幅のエリアを優先エリアとして設定した。これらの成果は、科学的根拠に基づく森林管理手法を提供し、ベトナムにおける災害リスク軽減および持続可能な森林管理の推進に寄与することが期待される。
著者氏名	○岡本隆1 ・ 村上亘2 ・ 古市剛久2 ・ 道中哲也4 ・ 渡壁卓磨3 ・ 大澤光2 ・ 鈴木秀典5 ・ 山口智5 ・ 宗岡寛子5 ・ 黒川潮6
著者所属	1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所東北支所 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林防災研究領域 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 ・ 4国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所生物多様性研究拠点 ・ 5国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林業工学研究領域 ・ 6国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所
キーワード	治山, 開発途上国, ベトナム
Key word	Erosion control, Developing countries, Vietnam