第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

日付 2025年3月21日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(ロビー)
講演番号 PJ-4 (学生ポスター賞審査対象)
発表題目 狩倉沢流域における降雨流出特性把握のための異なる地質の流域との比較
Comparison of rainfall-runoff characteristics in the Karikurasawa watershed with watersheds of different bedrock types
所属 東京農業大学大学院
要旨本文 東京農業大学奥多摩演習林に位置する狩倉沢流域において、降雨流出特性を明らかにすることを目的として、降雨量観測および量水堰による流量観測を継続している。当流域の面積は16.7 ha、地質は中古生層付加帯堆積岩、植生は主にスギ・ヒノキ人工林で、一部広葉樹も生育している。昨年の報告では2022年7月から2023年8月までの当流域の観測データを用いて、一降雨中における遅れ時間やピーク到達時間などの流量増加特性を解析し、同じ堆積岩流域である東京大学秩父演習林バケモノ沢流域と、花崗岩流域である生態水文学研究所白坂流域とを比較した。本報告では、当流域において得られた2022年7月から2024年12月までの観測データを用いて、昨年の流量増加特性の解析に加えて直接流出量を算出し、3流域比較を行った。その結果、それぞれの流域での降雨回数に対する直接流出発生回数の頻度は、狩倉沢流域で8.3%、バケモノ沢流域で31.2%、白坂流域で93.4%と解析された。さらに当流域では、直接流出量は他流域と比較して少なく、積算降雨量や降雨強度の増加にほとんど対応しないことがわかった。
著者氏名 ○滝口慶人1 ・ 佐藤貴紀2 ・ 橘隆一2
著者所属 1東京農業大学大学院地域環境科学研究科 ・ 2東京農業大学地域環境科学部
キーワード 降雨流出特性, 堆積岩, 花崗岩, イベントスケール, 流域間比較
Key word Rainfall runoff characteristic, Sedimentary rock, Granite, Event-scale, Watershed Comparison