第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PK-15
発表題目 スギ原木の直径成長パターンと強度等級区分の関係
Relationship between diameter growth patlern and log strengthclasses
所属 京都府立大学
要旨本文 これまで原木の強度は平均年輪幅、未成熟材部(内側15年輪)の平均年輪幅、外側15年輪の年輪幅等との関係が示されてきた。未成熟材部や外側15年輪の年輪幅は直径成長のパターンを示していると考えられ、直径成長パターンを表す指標との関係が解析できれば、強度の高い原木を生産するための森林施業のあり方を考える一助となると思われる。本研究ではリチャーズの成長曲線のパラメータを直径成長パターンを表す指標と考え、それらと強度等級との関係を見出せるかを検討した。まず採材位置(元玉、2番玉等)を把握した原木63本を対象に、木口の写真を撮影するとともに、末口の直径、材長及び簡易型原木強度測定器(HG-2020)による固有振動数の測定を行った。そして固有振動数を用いて原木の動的ヤング係数を算出し、各原木の強度等級判定を行った。また、撮影した木口の写真をもとに原木の年輪数、年輪幅を測定し、リチャーズ成長関数を用いて成長曲線の算出を行った。そして、各原木のリチャーズ成長関数のパラメータ(m, k/(2m+2)等)と強度等級との関係を決定木分析によって解析した。
著者氏名 ○杉村翼1 ・ 原田喜一2 ・ 長島啓子2 ・ 中田康隆2
著者所属 1京都府立大学生命環境学部 ・ 2京都府立大学大学院生命環境科学研究科
キーワード リチャーズ成長曲線, 原木動的ヤング率, 採材位置
Key word Richard's growth model, Dynamic modulus of elasticity of logs, logging position