第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PK-2
発表題目 森林作業道の損壊発生リスクを評価する地図の作成
Development of a map to assess the risk of damage to forestry road
所属 岐阜県森林研究所
要旨本文 壊れにくい森林作業道整備のためには、崩壊危険地等を考慮した線形検討が必要となる。崩壊危険地をより高精度に評価するため、林地の傾斜と平面曲率(凹凸)の数値(5mメッシュ単位)から、森林作業道整備における損壊発生リスクを区分する地図を作成した。この地図の区分内容を検討するため、既設道で発生した損壊のうち、重大な災害につながる恐れが高い盛土崩壊との関係を調査した。県内の既設森林作業道15路線(幅員3.6m以下)で調査した結果、盛土崩壊発生箇所のうち「傾斜35度以上かつ凹地形」に区分されていた箇所は約71%、「傾斜35度以上かつ凸地形」に区分されていた箇所は約20%、「傾斜30度以上35度未満かつ凹地形」に区分されていた箇所は約6%、「傾斜30度以上35度未満かつ凸地形」に区分されていた箇所は約3%であった。また、傾斜30度未満に区分されていた箇所での崩壊はなかった。この結果から崩壊危険地を高精度に評価するには、林地の傾斜30度および35度をしきい値とし、平面曲率と組み合わせた区分が適していることが明らかとなった。
著者氏名 ○和多田友宏 ・ 臼田寿生
著者所属 岐阜県森林研究所
キーワード 森林作業道, 傾斜, 曲率, DEM(数値標高モデル)
Key word forestry road, slope, curvature, Digital Elevation Model