第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PK-3
発表題目 集材路の作設が土砂流出に与える影響の評価
Assessment of the impact of skidding trail construction on sediment runoff
所属 森林総合研究所
要旨本文 集材路の作設が土砂流出に与える影響を評価するため、集材路の作設を伴う皆伐が行われた流域からの流出土砂量を計測した。測定は、森林総合研究所の常陸太田試験地で行った。試験地内の量水堰に堆砂した土砂を流出土砂の計測対象とし、堰内に堆積した土砂の深さを複数箇所で計測して堰内の堆砂量を求めた。計測した流域(約2.5ha)内はすべての範囲で皆伐が行われ、流域内に作設された集材路延長は464mであった(流域内路網密度187m/ha)。対照流域として皆伐および集材路の作設が行われなかった近隣流域(約0.8ha)でも同様の計測を行った。皆伐作業の終了直後から計測したところ、約5か月間の流出土砂量が0.33m3/haとなった。一方、対照流域における同期間の流出土砂量は0.23m3/haであった。これらの計測条件をRUSLEモデルに適用し、実測値とモデルによる予測値との比較を行う。
著者氏名 ○鈴木秀典1 ・ 山田祐亮2 ・ 岩上翔3 ・ 小田智基3 ・ 久保田多余子3
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林業工学研究領域 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林防災研究領域
キーワード 皆伐, RUSLE, 土砂流出, 集材路
Key word Clear Cutting, RUSLE model, Sediment Runoff, Skidding Trail