第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

日付 2025年3月21日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(第一会議室)
講演番号 PK-4
発表題目 作業道での簡易排水を用途とする粗朶の非破壊検査による分析
Non-destructive analysis of bundled twigs for simple drainage on skidding road
所属 国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所
要旨本文 本報告では主に作業道の横断排水溝への使用を想定された粗朶の空隙率を調べて排水能力の設計に資することを目的とする。一昨年に割竹やヒノキ枝条を使用する粗朶にX線CTスキャンを実施して3次元画像を得た。そこから粗朶の軸方向に垂直な面の断面を抽出し,断面画像から空隙率を算出する方法を確立して,既に行った他の簡易な測定方法による結果と比較した。今回は同じ3次元画像から粗朶の軸方向に平行な面(2面)の断面を抽出して空隙率を算出した。ヒノキ枝条粗朶と割竹粗朶で空隙率を比較したところ,ヒノキ枝条粗朶の方が高かった。これは一昨年に軸方向に垂直な面について調べた時と同様であった。等間隔にデータを取るにあたり測定間隔を狭めることで空隙率のデータに特徴が出るか検討した。また,中心部だけと全体で違いがあるか検討を行った。その結果,測定間隔を狭めた際には空隙率に増加がみられた。さらに測定間隔を狭めることで同様の動きをした末に収束すると考えられる。中心部と全体とでは割竹粗朶では中心部の方が空隙率は高くなったが,ヒノキ枝条粗朶では中心部の方が低くなった。
著者氏名 ○山口智1 ・ 小川泰浩2 ・ 鈴木秀典1 ・ 田中良明1
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林業工学研究領域 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林防災研究領域
キーワード 作業道, 排水, 粗朶, CTスキャン, 空隙
Key word skidding roads, drainage, bundled twigs, CT scan, pore space