第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PK-5 (学生ポスター賞審査対象)
発表題目 ロングリーチハーベスタを用いた伐倒造材作業の生産性
Productivity of Felling and Processing Operations Using a Long-Reach Harvester
所属 東京農工大学
要旨本文 現在日本の林業では高密路網を利用した作業システムが普及しており、そこではハーベスタ、プロセッサ、そしてフォワーダが使われている。特にハーベスタは伐倒から枝払い、測尺、玉切りまで行えるが、ハーベスタは通常の油圧ショベルをベースマシンとしているため、傾斜地において作業道上から伐倒可能な範囲が狭い。そこで本研究では傾斜地の針葉樹林における伐倒造材作業の効率と安全性向上を目的に、テレスコピックアームを搭載し作業範囲を広げたロングリーチハーベスタの導入効果を検証した。作業時間を観測し、ビデオ記録をもとに材積やサイクルタイムを算出した。また、レーザー距離計を使用して木寄せ距離を測定し、満タン法により燃料消費量の計測を行った。これらを用いて、ロングリーチハーベスタによる作業の労働生産性やコストと作業道上から立木までの水平距離との関係をモデル式で表し、シミュレーションを構築した。また、通常の油圧ショベルをベースとするハーベスタと比較し、ロングリーチハーベスタを使用することによる作業範囲拡大の効果について、労働生産性やコストを指標として明らかにした。
著者氏名 ○長谷川兼都1 ・ 岩岡正博2 ・ 松本武2
著者所属 1東京農工大学農学部 ・ 2東京農工大学大学院農学研究院
キーワード 木材, アーム, 作業システム, 車両
Key word Timber, Arm, Working system, Vehicle