第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

日付 2025年3月21日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(第一会議室)
講演番号 PK-7
発表題目 短伐期ヤナギ類におけるケーンハーベスター収穫作業の検討
Harvesting Operations of Short-Rotation Willow Crops Using a Cane Harvester
所属 富山県農林水産総合技術センター森林研究所
要旨本文 ヤナギ類のエネルギー資源作物としての生産可能性を検討するため、富山県内の耕作放棄地にヤナギ類を植栽し、生育後にサトウキビハーベスタ(ケーンハーベスタ)による収穫を試みた。使用したヤナギ類はカワヤナギ、コゴメヤナギ、マルバヤナギで、2023年3月に富山県内の自生地より枝を採取し、穂木を作成した。富山市内の休耕地に牛糞及び鶏糞を施用し、畦立て(畦肩幅80cm)後、黒色ポリエチレンフィルムでマルチングを行った3箇所の試験圃場(D,E,F)に、同月中に穂木を植え付けた。なお植栽仕様は株間40cmの二条植えとした。収穫前の2024年9月に生育状況を調査したところ、樹種や圃場によって生育に大きな差が認められた。平均樹高を比較すると、最大は圃場Dのマルバヤナギ(平均359cm)であり、最小は圃場Eのコゴメヤナギ(平均91cm)であった。2024年10月にケーンハーベスタ(UOTANI 120K-W)による収穫試験を実施した。刈取り作業速度は平均1.1 km/hであったが、土壌の乾湿状態などにより作業速度は大きく変動した(0.4~3.5 km/h)。また、刈取り時に根株の引き抜けが多数確認された。
著者氏名 ○図子光太郎 ・ 佐々木史 ・ 松浦崇遠
著者所属 富山県農林水産総合技術センター森林研究所
キーワード ヤナギ, ケーンハーベスタ, バイオマス, 短伐期
Key word willow, cane harvester, biomass, short rotation