第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Zoology and Entomology]

日付 2025年3月21日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(第一会議室)
講演番号 PL-16
発表題目 文献およびワード検索から見た全国のクスサン発生履歴
Generating history of Saturnia japonica in Japan according to documents and the words search
所属 岩手大学
要旨本文 クスサン(Saturnia japonica)はヤママユガ科に属する大型の蛾で、終齢期の幼虫はクリ、クスノキ、ウダイカンバなどさまざまな広葉樹の葉を食べる。本州においては、クスサンの大発生被害は人里近くのクスノキやクリ林で散発的に起きるが多くは1年、長くても数年で大発生が収束することが知られている。しかし2000年代以降、北海道では大規模・長期的な大発生が起きており、クスサンの大発生が起こる頻度や継続期間は地域によって異なるようだ。本研究では、全国の研究機関で出されている研究報告および新聞記事のデータベースから、最も古い記録としては1956年以降の国内におけるクスサンの発生頻度を調べた。その結果、北海道では2006年からは2012年までの6年間に渡り大発生が報告され、2022年以降も再び大発生が続いていた。一方、北海道以外の地域においてはクスサン大発生の報告は散発的かつ局所的で、大発生が同じ地域で4年間以上継続して報告された事例はなかった。
著者氏名 ○松木佐和子1 ・ 池内陽1 ・ 大西尚樹2
著者所属 1岩手大学農学部 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
キーワード 大発生, ヤママユガ科, クスサン
Key word outbreak, Saturniidae, emperor moth