第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Zoology and Entomology]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PL-29
発表題目 揺れ検知IoTを用いたイノシシ・シカ等による集落防護柵への接触状況調査
Investigating the contact status of wild boars and deer with village protection fences using shaking detection IoT
所属 アイオーネイチャーラボ株式会社
要旨本文 地域ぐるみの鳥獣被害対策として、複数の集落をまとめて囲い込む大規模防護柵を設置する事例が増加している。その規模は数キロから数十キロメートルとなり、設置後の点検及び補修作業は地域住民の大きな負担となっている。そこで、防護柵に設置したIoTセンサーにより、イノシシ等の侵入を検知し、確実に補修場所に駆けつけることによって、地域住民の負担軽減に寄与することを目的に、検知システムの実用化研究を進めている。これまで、汎用品を中心にシステム構成を検討し、電源、通信距離、安定性、Web表示、コスト等の観点から各構成機器及び全体システムの検討・評価を続けてきた。そして、防護柵管理者(地域住民等)が適切な時に点検・補修に行けるように、大きな揺れを検知した際に、LINEを利用して住民の方に通知する機能を追加した新システムを構築し、鳥獣害被害の多い集落防護柵にて実証試験を実施した。その結果、イノシシやシカ等が防護柵に接触したと想定される揺れについては、多数検知するとともに、LINE通知によりイノシシやシカ等の防護柵接触状況がリアルタイムに把握できる等の効果を把握することができた。
著者氏名 ○井内正直
著者所属 アイオーネイチャーラボ株式会社
キーワード 揺れ検知IoT, 集落防護柵, 獣害防止
Key word Shaking detection IoT, Village protection fences, Preventing animal damage