第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Zoology and Entomology]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PL-30
発表題目 島根大学三瓶演習林におけるトレイルカメラの画像による野生動物生息調査
Wildlife habitat survey using trail camera images in Sambe Shimane University Forest
所属 島根大学
要旨本文 島根大学三瓶演習林に生息する動物を把握するために演習林内にトレイルカメラを設置して自動撮影(写真と動画)を試みた。2024年4月28日に1969年植栽の壮齢スギ人工林にトレイルカメラを設置した。壮齢スギ人工林では、春先の夜間はネズミや飛来するバッタや羽虫、クモ、が撮影され、昼間にはチョウや鳥類も多数撮影された。夏から秋にかけては夜間にコウモリ、ウサギ、昼間には鳥類や、イノシシ、ニホンジカの群れが多数撮影された。三瓶演習林では、15年ほど前にはニホンジカをたまに見かける程度であったが、近年周辺で目撃情報や農業被害が増えていた。今回設置したトレイルカメラには立派な角を持つオスジカと数頭のメスジカ、子ジカで構成される群れが撮影されており、明確に群れが林内で生息し、繁殖していることが確認できた。以上の結果から、三瓶演習林内の一部の林内にではあるが、壮齢スギ人工林に多数の野生動物が生息していることが明らかとなった。また、人工林の更新を考える際に、シカによる食害などの対策が必須であることが明らかとなった。本研究はJSPS科研費 JP24K08985の助成を受けて実施しました。
著者氏名 ○高橋絵里奈1 ・ 高橋さやか2 ・ 但井茜香1 ・ 葛西絵里香3 ・ 尾﨑嘉信3
著者所属 1島根大学生物資源科学部 ・ 2鹿児島大学農学部 ・ 3島根大学生物資源科学部附属生物資源教育研究センター
キーワード 島根大学三瓶演習林, トレイルカメラ, 野生動物, 生息調査
Key word Sambe Shimane University Forest, trail camera, Wildlife, habitat survey