第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
微生物部門[Forest Microbes]
| 日付 | 2025年3月22日 |
|---|---|
| 開始時刻 | ポスター発表 |
| 会場名 | 学術交流会館（第一会議室） |
| 講演番号 | PM-27 |
| 発表題目 | うどん粉病が葉表面の濡れ性に与える影響 The effect of powdery mildew on the wettability of leaf surfaces |
| 所属 | 森林総合研究所 |
| 要旨本文 | 葉表面の濡れ性は、降雨の遮断や森林生態系全体の水収支に大きく影響する。しかし、生物学的要因、特に菌類がこの重要な性質に及ぼす影響については、これまで十分に調査されてこなかった。本研究では、うどんこ病菌（Erysiphe castaneigena）がクリの葉の濡れ性に及ぼす影響を評価するため、葉表面における水滴の接触角を測定し、感染葉と非感染葉の濡れ性を比較した。その結果、うどんこ病菌に感染した葉は、感染していない葉と比べて疎水性が有意に高いことが明らかになった。この疎水性の増加は、菌糸の密度が高くなることと相関しており、菌糸が葉の表面を広範囲に覆うほど疎水性が高まることが示唆された。これらの知見は、うどんこ病菌のような葉面圏微生物が葉の濡れ性に大きな影響を与えうることを示している。 |
| 著者氏名 | ○才木真太朗1 ・ Anna Ilek2 ・ 安藤裕萌3 ・ 佐橋憲生1,4 ・ 南光一樹1 |
| 著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 ・ 2Poznań University of Life Sciences ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所 ・ 4日本大学生物資源科学部 |
| キーワード | うどん粉病, 濡れ性, 葉面圏, 病原性真菌 |
| Key word | Powdery mildew, Wettability, Phyllosphere, Pathogenic fungi |