第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

微生物部門[Forest Microbes]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PM-28
発表題目 ポプラのカルスから発根した不定根における境界細胞の観察
Observation of root border cells in adventitious roots arising from callus of poplar
所属 東京大学
要旨本文 植物の根冠から単体で脱落する細胞は、境界細胞と呼ばれる。境界細胞からは、粘性滲出物や細胞外DNAのほか、多様な二次代謝物が産生されることが知られており、根圏での植物と微生物との相互作用において重要な役割を果たすことが示唆されている。これまでに、境界細胞の形態や根冠からの脱落様式、産生物質に焦点を当てた研究では、無菌的に発芽させた種子の初生根から採取されたものが利用されてきた。その一方で、植物体の茎や葉から発生した不定根における境界細胞についての知見は乏しく、特に草本植物と比べて境界細胞に関する研究蓄積の少ない木本植物では、適切な観察方法が未だ確立されていない。本発表では、モデル樹木であるポプラを用いて、in vitroでシュートから発根させた不定根における境界細胞の観察方法の検討結果について報告する。
著者氏名 ○白川誠 ・ 岡部信 ・ 練春蘭
著者所属 東京大学大学院農学生命科学研究科附属アジア生物資源環境研究センター
キーワード ポプラ, 不定根, 根冠, 組織培養, 根圏微生物
Key word poplar, adventitious root, root cap, tissue culture, rhizosphere microorganisms