第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

微生物部門[Forest Microbes]

日付 2025年3月21日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(第一会議室)
講演番号 PM-7 (学生ポスター賞審査対象)
発表題目 リター分解プロセスにおける樹種混交が微生物相へ与える影響
Effects of tree species mixing on the microbiota during litter decomposition processes.
所属 名古屋大学
要旨本文 近年、単一樹種から成る人工林を混交林へと変換する森づくりが推奨されている。混交林は単一樹種林に比べ、高い生態系サービスをもつことが期待されている。我々はこれまで、混交林化を模して複数樹種を混合した葉と細根の分解試験を行い、カルシウムや窒素といった養分元素はその混合効果(MIX効果、non-additive effects)により多くリター内に滞留することを示してきた(柵木ら, 第135回森林学会発表)。この養分残存量増加の一因は、多様な基質が多様な微生物の繁殖を促し、リター分解で放出される養分元素はより多く微生物体に次々と変換されることで溶脱し難くなったためと推察した。その検証のため「樹種MIXはリター分解を駆動する微生物群集にどのような影響を与えるのか」を解明することを本研究の目的とする。上述の先行研究で得られた分解残渣(カシワ、ケヤキ、クロマツの3樹種、葉と細根の2器官、単一樹種・2樹種混合・3樹種混合の7種、3反復、分解後106週目、計42の試料)を対象とした。これらから微生物DNAを抽出し、PCRおよび次世代シークエンスを用いてDNAコピー数と微生物群集組成を解析した結果を報告する。
著者氏名 ○米津岳明2 ・ 柵木香奈穂1 ・ 沢田こずえ1 ・ 松田陽介5 ・ 眞家永光4 ・ 平野恭弘3 ・ 村瀬潤1 ・ 谷川東子1
著者所属 1名古屋大学大学院生命農学研究科 ・ 2名古屋大学農学部 ・ 3名古屋大学大学院環境学研究科 ・ 4北里大学獣医学部 ・ 5三重大学大学院生物資源学研究科
キーワード 菌類, 細菌類, 白色腐朽菌
Key word fungi, bacteria, white rot fungus