第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
特用林産部門[Non-Wood Forest Products]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(第一会議室) |
講演番号 | PN-1 |
発表題目 | セルトレイを用いたウルシ苗木の生産工程の構築 Construction a method for laquer tree (Toxicodendron vernicifluum) seedlings using plug trays |
所属 | 岩手県林業技術センター |
要旨本文 | 岩手県は、生漆の国内生産量の8割を占めることから、増加しつつある国産生漆の需要に対応するため、ウルシ林造成が必要となり、それに必要な苗木の増産が急務となっている。そこで、従来から行っている苗木生産方法によらない農業で用いるセルトレイやビニールマルチ等の資材を活用し、ウルシ育苗の効率化を図った。今回は、高比重糖水選、脱ロウ及び低温浸水処理を行なった種子のセルトレイでの発芽率を調査した。また、セルトレイで育成した幼苗の移植間隔を検討した。 結果、セルトレイでの種子の発芽率は約8割で、これまで圃場で確認していた発芽率の3割以下と比較し高かった。また、幼苗を10cmもしくは15cm間隔で移植、育苗することで得苗率(2年目移植苗数に対する出荷可能な苗木本数)は7割以上で、これまでの約4割と比較し高かった。なお、採取した種子数に対する出荷可能な苗木本数の割合は、従来工程と新しい工程で同程度と試算された。ただし、新しい工程では、播きつけ種子数が少なくて済むため、効率的なウルシ育苗が可能と考えられた。 |
著者氏名 | ○中軽米聖花 |
著者所属 | 岩手県林業技術センター |
キーワード | ウルシ, 苗木, セルトレイ |
Key word | laquer tree, seedlings, plug trays |