第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

T1. 生物多様性保全と森林管理[Biodiversity conservation and forest management]

日付 2025年3月21日
開始時刻 ポスター発表
会場名 学術交流会館(ロビー)
講演番号 PT1-7
発表題目 TNFDやAWS等のイニシアチブにおける森林保全活動の意義
The significance of forest conservation activities within initiatives such as TNFD and AWS
所属 八千代エンジニヤリング株式会社
要旨本文 多くの企業はCSRの一環として森林保全に取り組んでおり、企業における森林保全の戦略的意義は必ずしも明確になっていない。また、今後の取組拡大の条件として「森林に関わる企業側のメリットについての情報」が必要と回答している企業は過半数を超えている(令和元年度森林・林業白書より)。その中、企業の自然関連課題の特定や投資家等への情報開示の枠組みであるTNFDや流域単位での水資源維持管理を認証するAWSといった国際的な影響力をもつイニシアチブが発達してきた。TNFDには企業が自然に与えているプラスの影響を評価する開示指標の1つとして「陸の保全範囲(km2)」が含まれている。企業はTNFDに沿って自社活動の自然に対するマイナスの影響を評価すると共に、プラスの影響として森林保全を位置づけることができる。また、森林保全による多面的な効果を定量的に評価することにより、その他開示指標(水の補充、種の個体数 等)にも対応することが可能である。本発表では、各イニシアチブによるこれまで不明確であった企業における森林保全の戦略的意義について話題提供する。また、CDP等の情報を踏まえ企業の森林保全の現況について紹介する。
著者氏名 ○小西拓海1,2 ・ 吉田広人1
著者所属 1八千代エンジニヤリング株式会社サステナビリティサービス部 ・ 2茨城大学大学院 理工学研究科
キーワード TNFD, AWS, 森林保全, ネイチャーポジティブ
Key word The Taskforce on Nature-related Financial Disclosures, Alliance for Water Stewardship, forest conservation, Nature Positive