第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
T1. 生物多様性保全と森林管理[Biodiversity conservation and forest management]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | 11:30 |
会場名 | N11 |
講演番号 | T1-10 |
発表題目 | 森林の審美的価値に林齢と林相が与える影響 Effects of forest age and type on the aesthetic value of forests |
所属 | 森林総合研究所 |
要旨本文 | 森林の審美的価値(森林を見た時に感じる美しさが持つ価値)は、森林施業が社会に受容されるかを左右しうる森林管理の重要な要素である。本研究では、審美的価値が林齢と林相によってどのように変化するのかを一般市民を対象としたWebアンケート調査で検証した。調査では、林齢と林相、季節が異なる10パターンのイメージ画像(①皆伐、②③④広葉樹林10、50、150年生、⑤混交林70年生、⑥⑦⑧針葉樹林10、50、100年生、⑨間伐した針葉樹林50年生、⑩紅葉した広葉樹林50年生)を2つずつ回答者に提示し、より美しいと感じた画像を回答してもらった。また回答者の個人属性(性別、年代、居住地、最終学歴、職業、自然体験の頻度)も同時に調査した。調査の結果、個人属性(性別、年代、居住地)による変動はあるものの、多くの属性に共通して、紅葉した広葉樹林が最も高く評価され、皆伐が最も低く評価された。また同じ林齢では針葉樹林よりも広葉樹林が高く評価され、針葉樹林では間伐によって評価が高まる傾向があった。一方で、混交林や老齢の広葉樹林の価値が低い傾向にあり、広葉樹林と針葉樹林は共に林齢と審美的価値が一山型の関係にあることが明らかになった。 |
著者氏名 | ○山中聡1 ・ 山浦悠一2 ・ 北川涼3 ・ 山田祐亮4 ・ 高山範理4 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所四国支所 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 ・ 4国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域 |
キーワード | 審美的価値, アンケート, 人工林, 天然林 |
Key word | aesthetic value, questionnaire, plantation, natural forest |