第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
T5. 森林の放射能研究[Research on radioactivity in contaminated forests]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | 17:15 |
会場名 | N21 |
講演番号 | T5-11 |
発表題目 | 福島県双葉郡の自然環境に対する住民の意向 Residents' opinions on the natural environment of Fukushima Prefecture's Futaba County |
所属 | 福島大学 |
要旨本文 | 2011年3月の東日本大震災に伴って生じた福島第一原子力発電所の事故によって飛散・降下した放射性物質によって、双葉郡への汚染が広い範囲で生じた。住民の帰還や今後の生活にとってどのような方向性で自然環境を回復させるかは帰還政策にとって重要な要素の一つである。本研究では、双葉町および大熊町の定住住民および関係住民に対しアンケート調査を実施し、双葉郡への関わり方によって、双葉郡の自然環境に対する考え方に差異が生じるかどうかを検証した。回答者は93人で、定住住民は29人、関係住民は64人であった。望ましい自然環境の利用方法を択一式で尋ねたところ、定住住民の34%が「コメ生産」、21%が「災害の緩和」と回答したのに対し、関係住民の28%が「災害の緩和」、16%が「コメ生産」「野菜・果実生産」「観光・レクリエーション」と回答し、双葉郡への関わり方によって、双葉郡の自然環境に対する考え方に差が生じることが示唆された。 |
著者氏名 | ○藤野正也1 ・ 玉置雅紀2 ・ 石井弓美子2 |
著者所属 | 1福島大学食農学類 ・ 2国立環境研究所 |
キーワード | 生態系サービス, アンケート調査, 大熊町 |
Key word | Ecosystem Services, Questionnaire survey, Ookuma town |